果物の手引き
果物の手引き

さくらんぼ

さくらんぼは、真っ赤でかわいい果物で、小粒でかわいい姿から、「赤い宝石」とも呼ばれます。さくらの実を意味する「桜ん坊」に由来する名前です。日本産は白肉種が多く、さわやかな甘酸っぱさがあり、アメリカやイタリアなどで取れる赤肉種は、強い甘味があります。日本では、上品で繊細な味が好まれ、日本産に人気があるようです。

さくらんぼを美味しく食べるには

さくらんぼ、赤い色が鮮やかで、粒が大きく、皮に張りとツヤのある物、傷などがない物を選びます。軸が茶色ではなく、まだ緑色のものが新鮮です。収穫してから2~3日くらいが美味しく食べられるので、買ってから冷蔵庫の野菜室に入れ、できるだけその日のうちに食べます。あまり冷蔵庫に入れておくと、甘みが薄れていくので、気をつけましょう。買ってすぐに食べたい時は、冷たい水で素早く冷やすと美味しく食べられます。生で食べるほかに、ケーキやデザートなど、甘さやかわいさを上手に使った、食べ物も多くあります。

さくらんぼに含まれる栄養

さくらんぼは小粒な果物ですが、カリウム、葉酸が豊富で、その他にアントシアニンやソルビトールなどが含まれます。カリウムは、動脈硬化や高血圧の予防に良く、葉酸は貧血の予防に役立ちます。アントシアニンは、目の疲労回復や視力の回復にも良いと言われます。ソルビトールは、天然甘味料で虫歯にも良いとされ、また便秘の改善にも効果が期待されます。

さくらんぼの種類

日本産と外国産が出回っていますが、日本産では、「佐藤錦」が、全作付面積の3分の2を占め、その3分の2は山形で栽培されています。山形県の3105 haに次いで、北海道の207 ha、青森県の171 ha、山梨県の129 haとなっています。輸入物は、アメリカ産のアメリカンチェリーがほとんどです。

種類 特徴
佐藤錦 最も人気が高く、さくらんぼの代名詞ともいえる品種で、果肉は乳白色で、適度な甘酸っぱさです。
ナポレオン 古くからヨーロッパで栽培されていた品種で、果肉は歯ごたえがあるかたさで、クリーム色をしています。
紅秀峰 糖度が高く、酸味が少ないため、甘い品種で、果肉はクリーム色で、少しかためで、日持ちします。
高砂 アメリカ生まれの品種で、果肉は乳白色で、果汁は豊富で、甘さも酸味も程よい品種です。
北光(水門) 小樽で発見された品種で、正式には北光ですが、水門という名前で流通しています。甘さも酸味も程よく、果肉は柔らかめです。
南陽 山形生まれで、主に北海道で栽培されています。やや大きく、かためで、甘味も十分ジューシーな品種です。
香夏錦 糖度が高めで甘味が強く、軽い酸味があり、柔らかめの品種です。
紅さやか 表面は、朱色から黒っぽい紫色で、果肉は赤い品種です。適度な甘さと酸味があります。
豊錦(ゆたかにしき) 主に山梨で作られている品種で、果肉は柔らかく、甘味は適度、酸味が少しあります。
大将錦 大きく、ややかためで、やや心臓形、酸味は少なく、甘味が多い品種です。
ジャボレー フランス生まれで、果肉が赤く柔らかい品種で、甘さは少なく酸味があります。
月山錦 中国産で、日本ではあまり作られていない品種です。表面が黄色く、粒は大きめで、甘さが強く味も良いので、高価で贈答品向きです。
アメリカンチェリー アメリカ産で、「ビング」「レーニア」「ブルックス」「ツラーレ」などの品種があり、大粒で、甘く、酸味が少ないのが特徴です。
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