果物の手引き
果物の手引き

苺

苺は、ちょうど口に入れやすい大きさで、甘さと酸味が程よい美味しさで、非常に好まれている果物です。かつては、春から初夏に収穫されていましたが、今ではハウス栽培なども行われ、真冬以外は年中食べられるようになりました。

苺をおいしく食べるには

苺は、入れ物に入って売られていることが多く、中までしっかり見て選ぶことは難しいと思います。実が赤くて形がしっかりし、表面に傷がなく粒々がはっきりし、ヘタが濃い緑色になっているものが良いです。色の濃さなどは種類によって違い、だいたい色が揃っているものが良いです。苺の実は柔らかく傷みやすいこともあり、洗ったらできるだけ早めに食べましょう。生で食べるほかに、ケーキに添えたり、ジャムにしたり、ジュースにしたり、その他さまざまな楽しみ方があり喜ばれています。

苺に含まれる栄養

苺に含まれる栄養はビタミンC,葉酸、食物繊維などです。ビタミンCは、風邪の予防に役立ち、また肌を若々しく保つことで喜ばれています。葉酸は、血を作り貧血を抑えることに役立ち、食物繊維のペクチンは血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑えたりする働きがあります。ポリフェノールの1種の「アントシアン」は、ガンの発生を抑える成分と期待されています。

苺の種類

種類が多く、だいたい日本中で取れる果物ですが、主な産地は栃木県と福岡県で、品種改良が進んでいます。作られている品種とその特徴を紹介します。

種類 特徴
とちおとめ 栃木で作られた品種で、少し大きめで、甘味が強く、日持ちがいい品種です。
あまおう 「甘い、丸い、大きい、うまい」が名前の由来です。その名のように、甘い上に酸味も適度で、丸く大きい品種です。
ひのしずく 熊本の特産で、つやがあり大きく、甘く瑞々しい品種です。
紅ほっぺ 静岡で作られ、表面も果肉も赤く、粒が大きく、とても甘い品種です。
さちのか 作付面積は全国トップクラスで、表面は濃い赤で、香りも良く、とても甘く、日持ちがいい品種です。
さがほのか 佐賀県で育ち西日本で人気が高く、実が大きくて、白っぽい品種です。
やよいひめ 群馬で育ち、表面は明るい赤で、適度な甘味と酸味です。冬の2月頃から出回ります。
アスカルビー 名前の通り、奈良の特産で、ルビーのような赤い色、それが特徴です。
ゆめのか 愛知生まれで、赤い色が鮮やかで、甘味が強い品種です。
越後姫 新潟育ちで、香りが良く、甘味は強く、酸味は控えめの品種です。
さぬき姫 香川で育ち、最大の特徴は甘さで、上品な味わいのかわいい苺です。
ももいちご 徳島生まれで、もものように丸く、果汁が多いので、名付けられましたが、正式には「あかねっ娘」です。甘味が強く酸味は少なめです。
とよのか 九州や西日本で多く栽培される品種です。真っ赤で甘みと酸味は程よいバランスです。
女峰(にょほう) 栃木や東日本で多く栽培される品種で、甘酸っぱく、小さめです。
章姫(あきひめ) 静岡県や東日本で多く栽培される品種で、甘く口当たりが良いです。
アイベリー 愛知県生まれで、果汁が多く、とても甘い品種で、贈り物にも喜ばれています。
もういっこ 宮城生まれで、少しかためで、甘さと酸味が程よく、もう1個食べたくなることから、この名前が付けられています。
初恋の香り 山梨と福島で作られている品種で、熟して白くなる苺です。甘さと酸味のバランスが良いです。

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