果物の手引き
果物の手引き

もも

ももは、うぶ毛に包まれた、丸い果物で、表面は名前の通り桃色ですが、桃色は枝のほうに向けて少しずつ白っぽくなっていて、色の濃い方で糖度が高く、甘いそうです。中国が原産で、日本では岡山の「白桃」が元祖といわれ、さまざまな品種が生まれました。

ももを美味しく食べるには

ももを選ぶ時には、ふっくらと丸く、うぶ毛がしっかりして、香りも高く、きれいな桃色のものが良いです。色の濃いほうが甘みが多く、桃色の部分に白い斑点があるものがさらに良いです。ももは熟すと、柔らかくなり、甘みも増しますが、痛みやすいので早めに食べましょう。かたくて白っぽいももは、室温で保存すると柔らかく色づき甘くなってきます。冷たく食べる時には、食べる2~3時間前に冷蔵庫の野菜室に入れて冷やすと、おいしく食べられます。枝についていた部分より、実の先の方が甘いので、縦に切って枝のほうから食べると、最後まで甘さを楽しむことができます。

ももに含まれる栄養

ももは甘く、それでいてカロリーは低い果物です。食物繊維やカリウム、ナイアシンなどが含まれています。食物繊維には、ペクチンが多く含まれ、腸の働きを整え、便秘の改善に役立ち、肌荒れ防止や美容にも良いでしょう。カリウムは高血圧を抑えるためにも良いでしょう。ナイアシンは冷え性や二日酔いにも良いとされています。カテキンはがん予防や老化防止に役立つとされ注目です。

ももの種類ももの種類

ももは品種が多く、次のような品種と特徴があります。

種類 特徴
白鳳 神奈川で作られ、果肉は白く、柔らかく、果汁が豊富で酸味が少なく上品な甘さです。
あかつき 甘味が強く、果肉は歯ごたえがあります。
川中島白桃 長野市の川中島で偶然発見された品種です。果肉がかたく歯ごたえがあり、甘さは強く日持ちが良いのが特徴です。
日川白鳳 山梨で発見された品種です。甘味が強く、果汁が豊富な品種です。
浅間白桃 山梨で誕生し、果汁も甘くて豊富、果肉は柔らかい品種です。
清水白桃 岡山で偶然発見され、岡山や和歌山で生産されている品種です。表面も果肉も白っぽいのが特徴で、果肉は柔らかく、果汁は豊富で甘い品種です。
一宮白桃 果肉は白く締まって、果汁は甘く豊富です。
加納岩白桃 浅間白桃の枝変りとして発見された品種で、果汁が甘くて多く、繊維が少なく、とろけるように柔らかい品種です。
みさか白桃 山梨県の御坂町で作られ、甘い果汁が豊富です。
ゆうぞら 果肉は甘く日持ちが良い品種です。
長沢白桃 山梨で発見され、発見者長沢氏の名前から命名された品種です。果肉は甘く、かためで日持ちが良い品種です。
黄金桃 川中島白桃から偶然誕生した品種で、表面も果肉も黄色で、甘味は強く、酸味は適度です。
暁星(ぎょうせい) 福島県で生まれた品種で、「あかつき」の枝変りです。小ぶりで、甘さは強く、酸味が少ない品種です。
白桃 岡山で作られてきた品種で、日本のももの元祖。ややかためで、表面も果肉も白っぽい品種です。
なつっこ 長野県で生まれ、やや大きめで、かための品種です。酸味は少なく、甘さの強い品種です。
蟠桃(ばんとう) 中国原産のももで、ひらっべたい形のもも。赤い色は濃く、特有の甘みがある。
ネクタリン ももの変種で、表面はうぶ毛がなく、つるつるしている品種で、果肉は黄色、甘酸っぱい味がする。
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